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 ■2010年09月号 内容
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表紙イメージ
がん免疫特集
1 樹状細胞療法
  がん免疫療法の新たな幕開け!がん治療ワクチン最前線
膵がんなどの難治がんでも効果が……WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法の最新成果
  監修横川 潔・医療法人社団医創会セレンクリニック神戸院長
取材・文柄川昭彦
  今年5月、免疫療法に画期的な出来事が起こった。米国において、がんの治療用ワクチンが初めてFDA(米国食品医薬品局)により承認されたのだ。しかし、日本にはそれよりもさらに進んだワクチン療法、免疫細胞療法が行われている。それを紹介しよう。
2 NKT細胞療法
  免疫システムを総動員してがんを叩くNKT細胞療法
進行・再発肺がんは生存期間が延長、頭頸部がんは縮小
  監修中山俊憲・千葉大学大学院医学研究院免疫発生学教授
取材・文町口 充
  自ら坑腫瘍効果を発揮するとともに、免疫システムを総動員してがんを集中攻撃するNKT細胞。NKT細胞を用いたがん免疫療法が、進行・再発した肺がんや頭頸部がんに対する臨床試験で注目すべき成果を挙げています。副作用が少ないという利点もあり、今後の臨床への応用に期待が高まっています。
3 BCG-CWS療法
  免疫がカギを握る補完代替医療、何がよいか
大阪大学病院補完医療外来が進める食品、鍼灸等の臨床試験結果
  監修伊藤壽記・大阪大学大学院医学系研究科生体機能補完医学講座教授
取材・文「がんサポート」編集部
  エビデンス(科学的根拠)が乏しいとされてきた補完代替医療にも、最近は少しずつだが臨床試験が行われだしている。その道を切り拓こうとしている大阪大学病院を例に、補完代替医療の偽らざる現在の姿を見てみよう。
4 WT1ワクチン療法
  婦人科がんでも有望視されるWT1ワクチン療法
抗がん剤や放射線が無効の卵巣がんや子宮がんで、がんの増殖が長期間止まった
  監修宮武 崇・大阪府立成人病センター婦人科診察主任
取材・文繁原稔弘
  さまざまながん免疫療法が登場する中、がんワクチン療法は今年5月、「高度医療」に認定された。国が一定の有効性を評価したわけで、がんの新たな治療法として期待されている証しといえる。現時点で最も有望ながんワクチン療法と言われる「WT1ワクチン療法」では、婦人科がんでも着実な成果が出始めている。
   
最新がんトピックス
 
診断の名人が伝授する検査画像の見方・読み方
第46 回 多発性骨髄腫 CT検査
黒い影の輪郭がギザギザなのが骨髄腫の特徴
監修森山紀之 国立がんセンターがん予防・検診研究センター長
取材・文黒木要
(患者プロフィール)
62歳の男性Rさん。全身倦怠感があり、背中のあちこちに痛みを感じるようになった。痛みが長引き、そのうち、腰も痛むようになったため、近くの整形外科を受診。エックス線検査で骨盤の部分の異常を指摘され、国立がん研究センターを紹介された。CT検査を行ったところ、腰椎に7センチ大の腫瘍が見つかった
先端医療の現場 15
患者さんに朗報!高難度の膵切除が腹腔鏡で可能になった
監修三澤健之・東京慈恵会医科大学外科学講座准教授
取材斉藤勝司
技術的に高難度の膵腫瘍切除。そこに東京慈恵会医科大学外科学講座准教授の三澤健之さんが腹腔鏡で挑み、手術器具の進化と高い技術力の獲得により腹腔鏡下での手術を可能にした。患者さんの体の傷は小さく、出血量も少なくてすみ、高いQOLの維持とがんの早期発見が可能になっている。
患者のためのがんの薬事典66
アフィニトール(一般名エベロリムス)
転移性腎がんの薬物療法に新たな選択肢
取材・文柄川昭彦
進行、再発、あるいは転移した腎がんに対する薬物治療は、08年に2種類の分子標的薬が登場したことで、大きく前進しました。しかし、これらの分子標的薬が効かなくなってしまった場合には、残念ながら、もう打つ手がなかったのです。
今年4月、新たな分子標的薬としてアフィニトールが発売され、そんな患者さんも治療が可能になりました。
川本敏郎の教えて!がん医療のABC 連載8
抗がん剤+放射線治療で手術を回避、声も温存
ただし放射線治療の影響で耳下腺機能が低下、口の中がカラカラに
監修佃 守・横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授
イラストレーション佐藤竹右衛門
大腸がんの治療が終わり、いよいよ下咽頭がんの治療を受けることになった川本さん。そこで川本さんはある治療法を選択します。抗がん剤と放射線治療とを同時並行して行う "化学放射線療法"という方法です。手術と違って、声を失わずにすむ治療法だったのです。
シリーズ24 機能温存・機能回復目指して
がん治療後も、リハビリを受けることで生活の質を高める
頭頸部がん治療後の嚥下障害や構音障害などもリカバーできる
監修田沼 明・静岡がんセンターリハビリテーション科部長
イラストレーション祢津加奈子 医療ジャーナリスト
脳卒中などの病気では、リハビリテーションが治療の一環として行われているが、がんの治療後にもリハビリが求められることは多い。とくに、頭頸部がんは治療による機能障害が大きい部位。先進的にリハビリに取り組んできた静岡がんセンターリハビリテーション科部長の田沼明さんによると、手術を受ける「患者の6〜7割にリハビリが必要」という。
がん相談
腎がん回答者・中澤速和(東京女子医科大学東医療センター泌尿器科准教授)
大腸がん回答者・大矢雅敏(獨協医科大学越谷病院第1外科主任教授)
子宮がん回答者・宮城悦子(横浜市立大学付属病院化学療法センター長)
骨・軟部肉腫回答者・川井 章(国立がん研究センター中央病院整形外科外来医長)
 
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
ゲストSTAND UP!!代表 浜松医科大学医学部6年生 松井基浩
撮影板橋雄一
全国の若年性がん患者さんを支える土台になりたい
『STAND UP!!』を立ち上げた若きがん患者の志とエネルギー
がん患者さんの悩みの1つにリンパ浮腫がある。その治療の最前線に立っているのが、リンパドレナージ(マッサージ)の草分けである後藤学園付属リンパ浮腫研究所所長の佐藤佳代子さんだ。今回、佐藤さんは鎌田さんの依頼に応じて、諏訪中央病院へ出向き、リンパ浮腫に悩む患者さんの治療にあたることになった。その治療が終わった直後、2人による、リンパ浮腫、リンパドレナージをめぐっての対談となった。
がん徹底対論(上)
立花 隆・評論家
中川恵一・東京大学病院放射線科准教授&緩和ケア診療部長
撮影板橋雄一
がん闘病中の「知の巨人」VS「がん検診の伝道師」
がんの症状が出たときにはすでに進行中なのです
政治・経済から医療・宇宙まで、多彩な分野で評論活動を続け、「知の巨人」と言われる立花隆さんは、現在、東京大学病院で膀胱がんの治療を受けている。その東大病院放射線科准教授として放射線治療をリードし、緩和ケア診療部長を兼務しているのが、中川恵一さんである。おふたりにがんについて徹底対論していただいた。今号から上・中・下の3回に分けてお届けする――。
 
連載30 紅珊瑚のブレスレット〜がんになって、考えたこと〜
洞口依子
母と私-----失った何か
 
私の生きる道
たてかべ和也さん・声優
「人ありてこそ、我あり」の姿勢が、がんを追い払う強運をもたらした
スキルス胃がんの手術後も声優業を精力的に続ける声優界のベテラン、たてかべ和也さん
取材・文吉田健城
撮影向井 渉
たてかべ和也さんは自分のことを「不謹慎ながん患者」と言う。自分の病期を覚えていなかったうえ、抗がん剤の名前も記憶していない。しかも、かなり病状が悪化しているのに手術よりも仕事を優先しているからだ。それでも、たてかべさんは最善の治療を受け、苦痛やストレスの少ない闘病生活を送ることができた。何がそれを可能にしたのだろう?
シリーズがんと生きる――65
中野咲子さん(仮名41歳 在宅療養中)
母子二人三脚で離婚、乳がん、再発と闘う
がんと歩んだ6年間は、深い絆で結ばれた2つの魂による巡礼の旅のよう
取材・文吉田燿子
世の中には、波瀾万丈の人生を歩む人がいる。ここにご登場いただく中野咲子さんもその1人かもしれない。35歳で離婚、乳がんを相次いで経験。がんはその後再発し、現在は肝臓にまで転移。それでも、中野さんは負けていない。その負けない原動力は、1人娘にある。「娘のために何が何でも……」というのだ。
 
患者会活動レポート
がんでも元気にいきいきと過ごせる和歌山を目指して
患者・医師・議員・技術者が集まった地元密着がんネットワーク
いきいき和歌山がんサポート 代表谷野裕一・公立那賀病院乳腺外科科長
 
野崎洋行と牛込紀子の「和のテイストで、免疫アップレシピ」
暑さが残る季節、自然の恵み溢れる食材で元気をもらう
夏の緊張感が解ける9月は疲れがでやすいとき。そんな残暑の季節には、先人達の知恵を生かした日本古来の食べ物が、私たちを元気づけてくれます。冬のイメージが強い牛蒡ですが、暑さにばてた体に力を与えてくれます。美味しいだしが出る海苔汁はさっぱりと、食欲をそそります。今月も知恵と自然の恵みに感謝をしながら、初秋をいただきましょう。
今月の料理
胡麻とろろ丼
レバーフライ
海苔汁
 
シリーズ45 届け!がん患者たちの声
『患者必携』はがん患者さんを救う患者バイブルになるか
がんのこと、生活のこと、患者さんが知りたい情報を1冊に
取材・文半沢裕子
患者さんや家族の声を最大限に聞き、患者さんの目線を重視して作られているというが、果たして不安を抱えている患者さんにどこまで情報を届けることができるのか。
 
連載Book Review いい本に出会う
垣添忠生(日本対がん協会会長)
時には、こんな生き方に想いを馳せては?
『河は眠らない』開高健著 文藝春秋 1,800円(税込)
今月のセミナー
プロバイオティクスはピロリ菌除菌の新しい武器になるか
胃がんの原因ピロリ菌感染の診断・治療に新しい展開
取材・文「がんサポート」編集部
7月15日、「ピロリ菌除菌対象疾患の適応追加とプロバイオティクス併用による耐性菌除菌率の飛躍的向上」と題したメディアセミナーが都内で開かれた。保険が適応拡大して新たにピロリ菌除菌ができるようになった疾患と、ピロリ菌除菌の効果が期待されるプロバイオティクスについて、ピロリ菌研究に詳しい東海大学医学部教授の高木敦司さんが講演した。
連載5 美容ジャーナリスト山崎多賀子の生きる力が湧く「キレイ塾」
ウィッグの選び方---自然に見える、自分にピッタリのウィッグは?---
山崎多賀子
抗がん剤により脱毛すると医師に言われたときに、多くの方は「ウィッグを用意すべきか」と考えます。ウィッグもオシャレ用と医療向けとでは違い、値段もピンキリ。初めてのことで何もわからず、慌てて買って失敗した、という話は多く聞きます。そこで、今回はウィッグ選びのポイントをご紹介しましょう。
連載4 小嶋修一のがん医療のTO THE PONT
看護師が患者を診る看護外来(後編)
がん患者さんなどの心のケアを看護師が担当する「看護外来」という新しい診療科について、前号で取り上げました。こうした制度の先進国であるアメリカでは、看護師が診療、薬の処方まで受け持っています。今回は、洋の東西を問わず、着実に広がっている看護師の役割についても考えてみます。
この国の医療をよくするために 連載40
医療再生のための万能薬は医業の脱ガラパゴス化(1)
田島知郎 東海大学医学部名誉教授
 
いのちのかけ橋 連載8
がんという「状態」〜環境の影響(その1)
嵯峨崎泰子 医療コーディネーター
 
新リテラシー講座2
“わたし研究”してみる「私は、どのタイプでいこう?」
文・絵西根英一・メディカルプロデューサー
 
森川那智子のゆるるんヨガで“ほっ”35
やわらかく胸を開く
 
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