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 ■2008年1月号 内容
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特集・再発がんを乗り越えて
1 2度の危機、そして沖縄との出会いが
脚本家に新しい道を切り拓かせた

  高木 凛 作家・脚本家・沖縄懐石「赤坂潭亭」主人
  がんにまつわるドラマのシナリオを何本も書いてきた脚本家が、 ある日突然、乳がんを宣告され、奈落の底に落とされた。高木凛さんである。 手術後、心身の活力を取り戻せない高木さんは、救いを求めるように沖縄を再訪した。 沖縄で伝統の家庭料理に魅せられ、がんとの闘いの中で、沖縄懐石の店を開いた。 店が軌道に乗り、がんも克服できたと思ったころ、乳がんが再発した。 焦燥感にさいなまれる高木さんを救ったのは、またも沖縄であった――。
2 最初に正しい治療を受けることが再発予防になる
  山口俊晴・癌研有明病院消化器センター長・消化器外科部長
  できることならがんの再発は防ぎたいものです。そのための最良の方法は、最初にきちんとした治療を受けることに尽きます。仮に再発したとしても、再発を早く発見することによって、最近では治せるケースが出てきました。
3 これだけは知っておきたい再発肺がんの治療
  山本信之・静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長
  抗がん剤では再発・転移肺がんの治療が困難であるのは事実です。けれども、快適な人生をより長く続けることは可能です。今日は肺がん治療のなかで、とくに治療が困難といわれる再発・進行肺がんの治療についてお話したいと思います。
4 「がんサポート」創刊4周年記念シンポジウム・パネルディスカッション
「再発転移を生きる」詳細報告

「あわてず、あせらず、あきらめず」で再発・転移を乗り切ろう
  総合司会渡辺亨・浜松オンコロジーセンター長
パネリスト山口俊晴・癌研有明病院消化器センター長・消化器外科部長
       山本信之・静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長
       鈴木厚子・肺がん患者、元看護師
  がんの再発・転移を告知されると、大きなショックを受ける人が多い。しかし、再発・転移しても、それで終わりというわけではない。しかも再発・転移に対しても治療は十分あるし、きちんと治療をすればQOL(生活の質)の高い生活も送ることができる。今回のシンポジウムでは、そのあたりを、総合司会の浜松オンコロジーセンター長の渡辺亨さんをはじめ、パネリストの癌研有明病院消化器外科部長の山口俊晴さん、静岡がんセンター呼吸器内科部長の山本信之さん、それに元看護師で4期の肺がん患者である鈴木厚子さんの4人の方々に、十分に話し合っていただいた。ここに、その詳細を紹介しよう。
鎌田實のがんばらない&あきらめない対談
ゲスト樋口 強・全日本社会人落語協会副会長・作家
『生きてるだけで金メダル』で訴えた笑いの大切さ
がん患者さんの言葉や笑顔は1歩踏み出すことの大切さを雄弁に物語っています
日本を代表する企業、東レでバリバリ働くビジネスマンだった樋口強さんが、生存率が極めて低い肺小細胞がんと出会ったのは、43歳のときだった。
抗がん剤治療をめぐり外科医と内科医の意見が対立する中で、樋口さんは自分の本当の生き方にかなった治療法を選択し、いのちを長らえた。
今、樋口さんは執筆活動の傍ら、落語家として、がん患者やその家族を対象に、全国各地で「いのちの落語講演会」を催し、勇気づけている。
笑いあり、涙あり、苦悩ありの渾身の対談を、2回に分けてお届けする。
 
がんと生きる 38
渡部 成俊さん 婦人服プレス業
「余命1年半」を宣告されてから始めた「いのちの授業」
「そんな軽い命なら私にください」と訴えながら命の尊さを説く
さまざまな苦労の末に婦人服プレス業の経営者となった。60代になり、苦労をかけた妻と人生を楽しもうとしていた。
その矢先、がんが再発、「余命はあと1年半」と宣告された。男性は苦しみながらも、いかに生きるべきか模索した。
子どもたちに命の大切さを訴える講演活動が始まる。講演「いのちの授業」は「余命ゼロ」の今も続いている。
私の生きる道
小林邦昭(プロレスラー)
130キロのバーベルが、再発がんと戦う基礎体力を作ってくれた!
日本一パワフルながん患者、プロレスラー小林邦昭さんが語る
「俺とがんとの16年のデスマッチ」
小林邦昭さんは、プロレスファンにとっては懐かしい存在だ。空前のタイガーマスク・ブームが巻き起こり実況中継の視聴率が25%を超えていた時代、タイガーマスク最大のライバルとして激しい抗争を繰り広げ、試合のたびにマスクに手をかけて剥ぎ取ろうとする小林邦昭は、ファンに最も嫌われ、恐れられた存在だった。
その小林さんが35歳のとき、彼の前にタイガーマスク以上に手強い敵が出現、小林さんは時間無制限のデスマッチを強いられることになる。
 
情報戦を生き抜いて
「決意」
本田麻由美・読売新聞記者
2病院での外来診察ダブルブッキングを無事乗り切り、卵巣がんの可能性も低くなって一安心の著者にデスクから連載コラムを4月から始めてみないか、という提案があった。
がん患者となった自分には書きたいことがたくさんある。
しかし、新聞にコラムを書くということは自分ががん患者であることを全国に公表することになる。これまでも何度か誘いはあった。その都度、躊躇し、踏み出せなかった自分がいた。
しかし、今回は違う―書かずに死ねるか。
 
腫瘍内科の第一人者 渡辺亨が医療サポートする
副作用対策編−3
脱毛、口内炎、更年期障害の苦しみは、こうして乗り越えた
サポート医師渡辺亨 浜松オンコロジーセンター長
CEF→D療法を受け始めた持田百合子さん(46歳)。やがて激しい脱毛が始まり大きなショックを受けた。加えて、さらに厳しいタキソテール治療。更年期症状も現れ無月経にもなったが、家族の励ましでなんとか窮地を乗り切ることができた。そして新しい人生を歩み出す意欲を取り戻した。「やれるだけのことはやった。だからがんのことは忘れよう」と。
腫瘍内科の第一人者 渡辺亨が医療サポートする
緩和ケア編−2
強い痛みが出たが、「住み慣れた我が家で過ごしたい」と希望
サポート医師橋爪隆弘  市立秋田総合病院外科医長
サポートナース石川千夏 市立秋田総合病院看護部主任
手術不能のスキルス胃がんであることを知らされた森田稔さん(55)は、経口抗がん剤を携え、妻とともに富士山周辺を巡る旅に出る。無事に旅を終え1カ月を過ぎる頃から、痛みと疲れやすさを覚えるようになり、入院した。しかし、森田さんは「できる限り住み慣れた我が家で過ごしたい」と希望する。
診断の名人が伝授する検査画像の見方、読み方
第15回 前立腺がん・MRI検査
腫瘍と正常組織の色調を強調して鮮明に表現
監修森山紀之 国立がんセンターがん予防・検診研究センター長
患者プロフィール
65歳のYさん。前立腺がんができることで血中に洩れる成分をひっかける血液検査(PSA検診)にて要再検査となり、触診や超音波などの検査を受け、がんの疑いを指摘された。
国立がんセンターを紹介され、再検査のひとつとしてMRI検査を行い、12ミリ大の腫瘍が見つかった。
 
国立がんセンター中央病院院長・土屋了介さんが語る「がん医療の現在と未来」
がん治療は総合医療のひとつ。築地市場跡地に、一大医療センターを!
土屋了介・国立がんセンター中央病院院長
森川那智子のゆるるんヨガでほっ!
 
この国の医療をよくするために(9)
田島知郎 東海大学医学部名誉教授
熱いまなざしで盛況を博した前立腺がん市民フォーラム
 
がん拠点病院患者相談支援センターの「千葉モデル」千葉県がんセンタールポ
その人自身の「長い物語」を聴くことから、患者相談が始まる
がん拠点病院を中心に、がん患者や家族に対するがん相談がさかんになりつつある。昨年4月にがん対策基本法が施行されたことの追い風を受けた影響だ。しかし、現状をよく見ると、形を作ることだけが先行し、内容が伴っていないケースが多いのに驚かされる。そこで、この患者相談に全国に先駆けて力を注ぎ、充実した内容を誇る千葉県がんセンター患者相談支援センターとその活動ぶりを紹介しよう。
元気が出るチーム医療
連載9 切らずにがんを治すチーム医療
小嶋修一・TBS報道局解説室
1人の女性が放射線腫瘍医を目指して放射線治療先進国アメリカへ旅立った。
彼女の名をリツコ・コマキという。
広島、平和記念公園に立つ「原爆の子の像」のモデル、白血病で亡くなった佐々木禎子さんとは小学校時代の同級生だった。彼女はなぜ放射線腫瘍医を目指そうとしたのか------
彼女の半生を背景にアメリカと日本の放射線治療の現状を追った。
 
シリーズ18 届けがん患者たちの声
「願い、信じる心」がリンパ浮腫治療の道を拓く
がんの手術や放射線治療では、後遺症としてリンパ浮腫になることがある。
現在、約15万人の患者がこの症状に悩まされているという。
この症状に対する治療の保険適用を実現させるために1人の女性が立ち上がった。
患者会活動レポート
「フェニックスクラブ」
患者会活動レポート
「日本骨髄腫患者の会」国際骨髄腫財団日本支部
大阪市大 がん患者サポートの会・ぎんなん
 
がん相談
大腸がん吉田和彦 東京慈恵会医科大学青戸病院副院長
乳がん上野貴史 板橋中央病院外科医師
食道がん矢野友規 国立がんセンター東病院内視鏡部医師
小児がん牧本敦 国立がんセンター中央病院小児科医師
 

コラム&連載
命を食べる季節を味わう
フォト・エッセイ 至福の時間
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エッセイ 山里より 中島ようこ
ももセンセーの「患者とともに」
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